講師の先生が数十年かけて築いたノウハウを、正しく届けるということ

02 セミナー・学び

01
先生の数十年を、お預かりする責任

THE DENTIST+では、多くの歯科医師の先生方に、講師として登壇していただいています。

一人ひとりが、数年、あるいは数十年をかけて、臨床の現場や経営の現場で培ってきた知識と技術をお持ちです。数えきれない失敗と、その先でつかんだ手応え。一朝一夕には真似のできない、その講師の先生だけのもの。

セミナーを設計するとき、私は、その数十年を、いったんお預かりすることになります。

これは、もちろん軽いことではありません。一人の人間が人生をかけて積み上げてきたものを、二時間なら二時間の中で、受講者へ受け渡す。その設計を、私が引き受ける。うまく届かなければ、その数十年は、受け取る人の現場に、一ミリも残らずに終わってしまう。

お預かりするとは、そういうことだと思っています。

02
届けるとは、運ぶことではない

知識を、講師から受講者へ運ぶ。これだけなら、動画を撮って配信すれば済みます。けれど、それでは、まだ「届いた」とは言えません。

KEY INSIGHT

知識は、運ばれただけでは、受け取った人の現場を変えることはできません。それが、その人自身の手で使われ、患者さんの変化につながり、「やってよかった」という成功体験に変わる。そこまで来て、はじめて「届いた」と言えると考えています。

私が引き受けているのは、この「届いた」という状態までです。

講師が30年かけた技術を、2時間で伝える。その2時間をどう設計するかで、同じ知識でも、受け取った人の現場に残るか、消えるかが変わります。配布資料の構成、講義の順序、終わったあとのフォロー。その一つひとつが、実践できるかどうかを左右します。

03
講師と、一緒に設計する

だからこそ私は、講師の先生方を、ただのコンテンツホルダー、素材の提供者としては見ていません。共創のパートナーとして、一緒に設計します。

「先生が一番伝えたいことは何ですか。それを、どうすれば受講者が実践したいと思えるところまで持っていけるか、一緒に考えさせてください」。始まりは、いつも、この問いです。

ご登壇いただく先生も、さまざまです。臨床の技術が一流でも、経営の腕が一流でも、「教える」ことに慣れているとは限りません。教えることと、伝わることは、別のものだからです。先生の中にある知識を、どういう順番で、どういう言葉で、どういう形にすれば受講者の手に残るか。そこを、一緒に組み立てていきます。

そして、お預かりしたものを、安売りはしません。集客のために、ノウハウの一部を無料で撒いて、客寄せにする。そういうマーケティングの手法は、取らないようにしています。数十年の人生をお預かりしておいて、それを呼び込みの道具に使うことは、THE DENTIST+ではしないと決めています。

04
届け切る、という仕事

私は、歯科医師でもなければ、臨床家でもありません。先生方のように、患者さんを治すことはできません。

私にできるのは、講師が築いた知識を、それを必要としている先生のところへ、正しく届けること。そして、届いた知識が、受け取った人の成功体験に変わるまで、見届けること。お預かりした一人の歯科医師の先生の人生を、別の誰かの人生に、着地させ切ること。

これが、私の仕事だと考えています。決して派手ではありません。それでも私は、この役に、誇りを持っています。

必要な知識を、必要としている人へ。プラスの循環を。

この言葉を、飾りで終わらせたくありません。受け取った誰もが納得できる形にまで、この事業を育てていく。いつも、ここに立ち返って、仕事に努めていきます。


財津 昇
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